英語を始めようかと思っている中高年の皆さん、
アメリカ英語とイギリス英語の違いはご存知ですか?
元々は「英語」という一つの言語だったのに、単語の綴りや発音、その国独特の言い回しが存在するようになってしまった世界の共通語、英語
本当にざっくり言うと、イギリス英語とアメリカ英語があります。
私達の世代が学校で教わったのはアメリカ英語ですが、夏目漱石や白洲次郎、戦前の知識人はイギリスに留学する人が大勢いました。
本格的に学習開始する前にどの英語を勉強するか決めた方がいい
これは私が45歳で英語学習を開始したとき一番最初に悩んだことなんですよね。
最初は「どっちも英語でしょ」と思っていたのですが、いろんなブログや本、youtubeを見たら「どちらかに絞ったほうがいい」と言ってる人が多かったので、ひとつに決めることにしたんですが、
「アメリカ、イギリス、どちらにしよう...」
これで、ものすごく悩みました。
1.ひとつに決めた方がいい理由
2.どう違う?何が違う?
3.アメリカ英語派閥、イギリス英語派閥
補足
1.どれか一つに決めた方がいい理由
これは『飛行機のマイルと同じ』と考えたらいいと思います。
JALもANAもDELTAもと分散して集めていたら、全然、貯まっていきません。
一つに絞っていたら今頃ハワイまでの無料航空券がゲットできてたのに!
沖縄すら行けない!悔しい!(ちなみに私はJAL派です)
「私、来月、日本行く思てんねんけとな、飛行機がとれるかどうかまだ分かるないので困つております。宿は手配済みだから大丈夫じゃけぇ心配しないで」
例えば、この文章、
これをフランス人のジャンが書いたとしましょう。
あなたはどう思いますか?
どこをどう直したらより「自然な日本語」になるでしょうか?
関西弁を勉強したいのか、丁寧な文章を勉強したいのか、はたまた広島弁も気になっているのか、
一体なにを覚えたいんですか?
となってしまうわけです。
ひとつに絞っていると、
ムダな添削をもらうことがなくなり、時間と労力の節約になります。
私は、さんざん悩んだ末、結局、アメリカ英語でいくことに決めました。
理由は
アメリカ英語の方が馴染みがあるから
です。
でも、これってけっこう大きいと思うんですよね。
2.どんな違いがあるのか
発音が違う
初めてイギリス人にレッスンを受けたとき、「マンダイ」と言われて何の事かまったく分かりませんでした。
何度、聞き返しても「マンダイ」
札幌に『万代』ってリサイクル店あるんですけどね、それかな?違うよな~とオロオロしました。
イギリス英語では、Aは「ア」だとその頃は知らず、"Monday"が理解できませんでした。
実はこの瞬間です。私が「アメリカ英語でいこう」と決めたのは。
アメリカ英語だと「エ」もしくは「ェア」
Mondayは マンデイ ですよね。
でもイギリス英語だと、マンダイ になります。
ちなみにですが、この発音の違いがよく分かる映画として、「ホリデイ」が超オススメです。
Amandaという女性が出てくるんですが、
アメリカ人は「ェアメァンデア」
イギリス人は「アマンダ」
と発音しています。
あとは、もうRとフラップTですよね。
アメリカ英語のRは、「言葉」というよりも「音」なので、けっこう強敵です。
carはカーじゃなくて、カぁ←不思議な音 になっちゃって、これをマネするのは中高年には至難の業です。
また、
フラップTは、ウォーター が ワーラー になるアレです。
ザックリ言うと、
アメリカ英語は、音のつながりがまろやかで、だらぁんと脱力して喉の奥で話す感じ
イギリス英語は、シャキシャキと歯切れ良く、空気を鼻に抜きながら話す感じ、でしょうか。
単語の綴り、単語そのものも違うものがある
これこそ「どちらを学ぶか」を統一したほうがいい、一番の理由です。
一つに決めていたら、辞書を見ていて綴りが2種類ある場合でも、自分が決めたほうだけを覚えたらいいので、楽ですよね。
色は、アメリカだと color 、イギリスだと colour
「ごめんなさい」の apologiSe がアメリカなら、イギリスは apologiZe
https://www.spellzone.com/pages/british-american.cfm
キーーーー紛らわしいーーーー!
そして単語そのものも違ったりします。
秋は、アメリカ英語だと fall 、イギリス英語だと autumn
トイレは、アメリカ英語だと bathroom(バスルーム)、イギリス英語だと toilet (トイレット)
toilet は、アメリカ英語だと「便器」になるそうで、「響きが非常に下品」だとアメリカ人に教えてもらったことがあります。
なので「I want to go to toilet」はアメリカでは絶対に言わない方がいいらしいです。
「あー便所行きてぇ」みたいな感じなのかなぁ、と思います。
話し方が違う
これはオーストラリアの女性に言われて驚いたんですが、オーストラリア英語では wanna は使わないと言うのです。
イギリスの男性からも「日本人の英語は失礼だ。友達でもないのにくだけ過ぎている。なってない」と、言われました。
シンガポールの大学生がたまに私の英語を添削してくれるんですが、難しい単語を使います。彼が作る文章は「丁寧」で「固い」と感じます。
いっぽうアメリカ英語です。
省略した言い方 wanna , gonna ,を使ってもまったく問題ないようです。
カジュアルなくだけた話し方をした方がフレンドリー、そんな風にも感じます。
3.アメリカ英語の国、イギリス英語の国
日本にいると「アメリカ英語こそが英語」のように錯覚しがちですが、衰退したかのように見えてそこは大英帝国、世界中にイギリス英語は広がっています。
*便宜上、アメリカ、イギリスの二つに分けましたが、それぞれの国がそれぞれの国独自の「英語」があり、単純に二つに分けてしまうのは失礼にあたる気がします。
この二国以外の国の皆さん、ごめんなさい。
アメリカ英語陣営
アメリカ、フィリピン、カナダ
イギリス英語陣営
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ、シンガポール
*カナダはイギリス、アメリカが微妙に混ざっている。話し方はアメリカ寄りらしいです。
第二言語としての英語
イギリスはヨーロッパの国なので、ヨーロッパの人たちが学ぶ英語はもちろん「イギリス英語」です。
なので、「そのアクセントで話す人の数」でいうと、アメリカ英語よりも、たぶん、イギリス英語の方が多いんじゃないかな、と思います。
補足
以前、オーストラリア人の女性に、『オーストラリアでも若者はアメリカ英語寄りになってきてる』と聞いたことがあります。
ハリウッド映画や、音楽の影響だそうです。
とはいえ、まるっきりアメリカのアクセント、単語で話すというわけではないようですが、生粋のオーストラリア人からすると「寄って行ってる」と感じるんでしょうね。
日本でカタカナ英語がどんどん増殖していってるのと似たような感じかもしれません。
英語は「諦めたらオワリ」だと私は思ってます。
「英語が話せるようにならない」というのは、つまるところ「英語学習を継続することを諦めた」というだけです。
日々、チョコチョコと細く長く継続することで「英語が話せる」中高年を目指しましょう~♪
では、
Have a great day♪